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HP8970B NFメーター 修理  de JJ1IQR 梅村俊夫 Apr/24/2016

皆さんこんにちは、JJ1IQR 梅村です。
HP8970B NFメーターの修理をしましたのでご紹介致します。

JG1IOI 根岸さんから HP8970BをE26から抜けられないとのことでお預かりしました。
E26から脱出するには、IFアッテネーターのキャリブレーションが必要です。
8970Bに30MHzでENRが11dB以上出るノイズソースを接続して、
33.1SPECIAL FUNCTIONをキーインします。
しかし、今回の8970Bは30MHzでのNFが悪すぎてIFアッテネーターのキャリブレーションが
できない状態でした。
とりあえず、ENRが35dBほど出るノイズソースを接続したところ見事E26から脱出できました。
この8970Bを確認したところ、500MHz以下、特に10MHz〜50MHzは、
8970B自体のNFが凄く悪いことがわかりました。
「写真の修理前の写真の通り」 10MHzでNF17.8dBでした。
まずは、初段のアンプATTのリレーが怪しいと、初段のユニットのゲインNFを測定したところ
「写真の8970Bのヘッドアンプ10MHzゲインNF」の写真の通り
ゲイン18.16dB NF3.98dB と問題無く他に原因が
次に、第1コンバーターのYIG局発周波数2060MHz〜3650MHz・出力を確認したところ
問題無くあとは、第1ミキサーが怪しいと、私の予備機の8970Bのミキサーユニットと
交換したところビンゴ!
8970Bの10MHzでも5dBほどのNFでミキサーが不良だとわかりました。
「写真のオリジナルミキサー」のように、ガラス管のダイオードが2コ付いて入出力に
ローパスフィルターが付いているもので、コネクターはしっかり半田付けされていることから、
ダイオードを交換するこっとしました。
交換したダイオードは、「写真のダイオード」でMA4E207L-1000を使いました。
このダイオードはシリーズに2つのダイオード繋がったもので「写真のミキサー基盤に
付けたダイオード」のような取り付けになりました。
これで見事8970Bの10MHzでのNFが「写真の修理後」のように5.4dBとなり、
今後E26になってもENRが11dB以上のノイズソースでキャリブレションが出来るようになりました。

以上 HP8970BNFメーターの修理でした。

JJ1IQR 梅村俊夫