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Test set 249Gアダプターの改良 de JA3CVF  森本 清 Sep/13/2015

249Gのアダプターは室内で一人遊び出来ればと作っていました。
逓倍用ダイオードも14G帯用を使っていました。
アンチパラレルダイオードMA4E1318を入手したのでもう少し性能アップが図れないかとMIXを作りました。
三上さん所で片面テフロン基板0.25mm厚の切れ端を貰ったので数十年振りにエッチィングしました。
パターンは2003年のマイクロウェーブチャレンジにJA8CMY増田さんが寄稿されていた物をコピーしました。
原寸で書いて頂いていたのですが印刷時90%弱に縮小されていたので少し大きくしてCADで書きました。
インクジェット用紙にレーザープリンターで印刷して転写する方法は浅妻さんに教えてもらいました。
出来上がった物は写真の様に余り綺麗では有りませんがダイオードを付けました。
MA4E1318はフリップチップタイプでリード線は外に出ていないがHSCH9251より見た目は大きく見え
値段も格段に安いので扱い易い。
最初の一個目は今までの方法で付けて失敗、二個目は増田さんのアドバイス通り、
事前に少しフラックスをパターンに塗り成功しました。
41.5Gアンプの出力が20mW程度なので間にスタブを入れてダイオードの抵抗が最小に成る様に調整しました。
×10Ωレンジ(ショート電流15mA)で75Ω位が40Ω位まで下がりました。
但し、基板に厚みが有る為かケースの隙間に手を近づけると変化するのでアルミテープを張っています。
アンチパラレルですが二個のダイオードが完全にバランスが取れていないのでそのままでも
逓倍出力は出て来ますが片側に少しバイアスを掛けて半死に状態にすると10db位出力は増え
今までより当然増加しました。
受信の方はもっと改善するかと思ったのですが期待に反して殆ど受信出来ない。
中々原因が判らず悩んで居た所IF出力ケーブルを少し緩めると変化することに気付きました。
47Gを始めた時23.5Gのドライブのコネクターの締め付け具合で出力や受信感度が変わる経験を
していたのを思い出しました。
今回はIF 12Mのラインなので因果関係が良く判らない。
コネクターの所にスペーサーを挟んで良い所を探しましたがかなりクリチカル。
逓倍出力も変化するので基板のスタブ部分を適当に書いたのが原因かも知れません。
それでもスペーサーでは最適位置に合わせるのは難しく良い方法が無いかと色々試しました。
最終的にはIF出力ケーブルコネクター(L型)の蓋の部分に2.6mmのネジを付けて
調整した所最適位置を見つける事が出来ました。
容量が変わると言うよりバックシートを調整している感じでねじ込んで行くとショートするまでに
何箇所か変化する所が有りました。
最適位置に近い所前後はクリチカルでネジ1~2回転で受信感度は大きく変わりました。

逓倍出力の最大点と受信最良点が異なるので受信優先に合わせました。
ひょっとしてトランスバーターのMIXでもと思ったのですが二匹目のドジョウは居ませんでした。
トランスバーターと同様に後ろからファンで冷却して出力が時間経過と共に変化しない様にしました。

昨日天気が良かったので向かいの家の前約17mにセットしてテストしました。
送受共十分にテスト出来ました。
これで2号機のアンテナも調整出来ました。
この程度距離だとDATVも映る様ですが本格的な実験は免許が来てからに成ります。


JA3CVF/日高郡 森本 清

249Gアンテナ調整風景

249Gパターン

Test set 249Gアダプター
MIX性能アップ作戦