ハイパワー、ローパワーの切り替えは導波管切替の代わりに放射器を2本使ってその位置を変える方法を取っていましたが、1回転1mmのマイクロメーターを使っていて5mm移動に5回転せる必要が有ります。
実験している内に煩わしく成って来ました。
何とかワンタッチ、又は電動化が図れないか色々考えていました。
取り合えず手動による切り替えを試作しました。
XYステージのテンションが強いので感触は良くありませんが何とか使えそうです。
変形の扇型金具を使ってポールを押しています。
感触はこの金具の磨き具合でなめらかさが変わるようです。
ポールが回転するとマシに成るかも知れません。
扇型金具は長い方と短い方の差が5mm以上に成る様にしています。
この金具の精度(リニアリティー等)は余り関係なく移動初期と終期はマイクロメーターで設定しています。
XYステージにはマイクロメーターが2個付いていますが、Y方向は半固定でマイクロメーターを使っていなかったので両方X軸に使って両端を設定しました。
まず一番押した位置(5mm移動)した位置に押し込む方(写真では右側)のマイクロメーターを正確に合わせます。
次に反対側のマイクロメーターを突き当たる所まで調整します。
これで左右に動かなく成ります。
レバーをハイパワー位置にして、扇型金具取付板を調整して金具の先をポールに密着させます。
これでハイパワーの位置が決まります。
次に押し込む側のマイクロメーターを受信(ローパワー)位置に合わせます。
レバーをローパワー位置にするとステージが移動してマイクロメーターの設定位置で止まります。
この位置では扇型金具はポールには当たっていません。
これで可動間隔は5mmに成ります。
扇型金具は60度で両端5度分を余裕として、50度の可変としています。
位置決めにくぼみにボールをバネで押し付けていますが、このボールで扇型金具とベースの接触面積を減らす事が出来て回転の感触が改善されているようです。
手動なのでオーバーランしない様にストッパーを付けています。
電動化は扇型金具をモーターで回せば良いのですが、ステージのテンションが強いのでこのままでは強力なトルクが必要です。
その内に良いアイデアーが浮かぶかも知れません。
写真3枚添付
JA3CVF/日高郡 森本 清