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135Gパワーアップ作戦 中々手強い  de JA3CVF  森本 清 Dec/06/2013

135GでのDATVには現在のパワーではチョット不足です。
現在の逓倍器はアンチパラレルにバイアスを掛けて逓倍していますが、MIX方式より出力は多いがシングルダイオードより少ない。
シングルダイオードでも力不足です。
バラクタダイオードを使った逓倍器では出力は多いのですが、バラクタは受信には使えないので送受切替器が必要に成ります。
ロスの少ない物は中々作れないので実験出来ずに居ました。
逓倍器を作れなかった事も大きい理由ですが・・・
今年の全国マイクロミーティングで249Gの送受切替を導波管切替器ではなくスライドして受信MIXと逓倍器を切り替えている物が紹介されました。
135Gオフセットアンテナでも応用出来ないかと考えていました所バラクタを使った逓倍器が入手出来たので試して見ました。
送受信用放射器と送信専用放射器の間隔を5mmにして横に並べました。
ハイパワー送受では5mmスライドさせる事に成ります。
スライド方法を色々考えましたが、スムーズで定量正確に動かすにはXY軸ステージに勝るものは無い様です。
50mmの中古を使って実験しました。
前後は半固定、横方向のみマイクロメーターでの移動です。
逓倍器の出力直後の比較では現用とバラクタでは15db位差は有るのですが、フイルド実験結果は10db前後のアップでもう少しの改善が必要です。
送信用のパイプを曲げているのでこのロスと偏波面のよじれや二本の放射器が完全に並行でなくビームの方向が異なる等色々考えられます。
水平方向のずれは少ないのですが、垂直で違いが出ている様です。
ベーク板の穴かスペーサーのたわみ?
これで当分遊べそうですが、送受信時のビームのずれの調整は一人では中々難しい。

XYステージはアンテナのコンバーター取付金具に固定して、水平方向に動くテーブルにMIX、逓倍器ブロック全体を固定しています。
DATV受信は約30m先での受信、アップ前と後で55dbμが64dbμに成っています。

JA3CVF/日高郡 森本 清