先日の円形導波管フイルターの予備実験を基に試作しました。 フイルター一段ではすその切れと挿入損失の兼ね合いが難しいと思い、共振部分を二段にした物を作って見ました。 アイリスプレートは0.05mm厚は同じですが、入口と出口の穴を約1.7mmにして、真ん中を1.2mmから少しずつ大きくしていき1.3mm〜1.4mm位で一段よりロスが少なくそれなりに切れる様だったので実際にトランスバーターに取り付けスプリアスを見て見ました。 挿入損失は受信時の空Sが6db程減ったので6db位と思われますが・・・ イメージ信号ノイズ?の影響は有るので有ればもう少し少なく成ります。 スペアナのMIX位置、トランスバーターの位置は粗同じですが、全く同じではなくフイルターなし、有りでの送信レベルの比較は出来ませんが、スプリアスは相対比較なので余り差は出ないかなと思っています。 メイン信号との差 周波数 フイルターなし フイルター有り 差
72672M(LO−3IF) −4.8db −23.7db 18.9 73672M(LO−2IF) −20.1db −44.1db 24.0
75216M(LO− IF) −25.5db −30.5db 5.0 76488M(LO) −26.0db −38.2db 12.2 79032M(LO+2IF) ノイズレベル以下 同左 − 80304M(LO+3IF) −23.0db −36.0db 13.0 81576M(LO+4IF) ノイズレベル以下 同左 −
それなりの効果は有る様ですが、フイルターの効果が周波数によりでこぼこが有る原因は良く判りませんが、アンプの特性、途中のマッチィングが関係しているのかも知れません。
測定環境はそのままで、送信モードを逓倍方式にしたレベルとSSBモードでのレベルを比較しました。 レベル差は16dbでした。 逓倍方式の出力14.4dbmから換算すると−1.6dbmに成ります。 メイン信号を−1.6dbmとすると一番多いLO−3IFでも−25.3dbmとなります。 実際の運用ではこのモードは多分D−ATVになると思われもう少し出力が欲しい所ですが適当に作ったフイルターなのでこんな物と思っています。
JA3CVF/日高川町 森本 清
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フイルターの取付縮小
フイルター部分縮小
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