構想から色々改良を重ねて完成しました。 1 モータードライブ回路の変更 パルス駆動の周波数とパルス幅調整に加えて317Tによる電圧も可変出来る様にしました。 電圧可変だけでも良いのかも知れません。 2 個別に性能を確認して来ましたが、アンテナに取り付けて出力等を測定しました。
1号機のイメージ出力は信号に対して-24dbでしたが、今回測定すると信号に対して+3dbと悪い。 MIXは同じなので原因はよく判りませんが、1号機では、MIXの差込具合や、放射器への差込具合で出力レベルが変わったので信号が最大に成る様に調整しました。 今回の物は、MIXの差込はベースに当たる所が最良点でした。 また、放射器への差込具合でも余り出力に差が出無かった。 これは、出力を方形にして、円形変換をした為か、切替器の厚みが関係しているのか判りません。 何れにしてもイメージ信号がメイン信号を上回る出力と成りました。 3 フイルター
イメージ信号を抑圧すべく円形導波管BPFをベースに直付けして片側接続用のフランジを省略しました。 アイリスプレートの厚み0.3mm、穴2.2mm、共振器4mm厚、穴6.5mm、調整ネジ1.7mmとしました。 調整ネジの固定が微妙でダブルナット方式では、中々最良点に調整出来ず、ネジにバネを挟んで何とか調整出来ましたが、更に工夫が必要な様です。 MIXの出力が大きいとアンプが飽和してピークが撮り難いので、出来るだけ絞って調整しました。 フイルター自体の特性は計っていませんが、信号に対して、イメージ信号は-41.4db、LOは-54.9dbとなりました。 プレートの穴を2.2mmと小さくしたので、挿入損失は結構多そうで、空Sの具合から10db位は有りそうですが、サンノイズや出力レベルから実用には問題なさそうなので、取り合えず良しとしました。 送信出力はフイルターを入れた状態でドライブして25.7mWと1号機より僅かに多い。 飽和出力に近いと思われますが、フイルターの損失を少なくしてドライブを増やすと気持ち増えるかも知れません。
4
3号機の纏めとして @切替器の厚みを減らして損失を減らす。 Aアンプの入出力への結合を円形から方形にして損失を減らす。 を目標に作りましたが、アンテナの放射器、MIXの出力が円形の場合は大して性能に差が出なかったので、手動の場合は2号機方式が作り易く良い様です。 強いて良い所を探すと・・・ *モータードライブに出来た。 *BPFをベースに直付け出来て、MIX周りがコンパクトになった。 *性能が測定誤差範囲ですが、気持ち改善した。 *色々頭を使ったのでボケ防止に役立った
??。 課題 *ベースが2mmの問題点。 ・薄く、市販の100×100のカット品では歪が有り、平面に修正する必要がある。 ・アンテナへの取付でも4ヶ所のネジの締め付け具合でも歪が出るので気を付ける必要がある。 歪はアンプとベースの間の隙間に成って動作が不安定になる。 ・歪の関係で発振しやすくチョーク用の溝1.6mm(1/4波長)が掘り難い。(今回は0.5mm位ですが、効果は有った) ・フランジの取付ネジの深さが2mmと余裕がなく長さを合わせるのが大変。 ベースは5mm位が良さそうです。 *フイルター調整ネジの固定方法の工夫。
1.5mmの穴に1.7mmのタップを切ったのでネジ溝が浅いのも原因
?
写真6枚 3回に分けて送信
堺市/日高郡 JA3CVF 森本 清
|
|
|