ローカル局のトランスバーターに切替器を取り付けました。
最初のトランスバーターは24Gから上げていて、その後増田さんが発表した逓倍式で作った1号機でした。
温度により不安定に成る持病が有ったのでこの際整備する事にしました。
23.5G帯のアンプが時々発振する。
24Gの2石AMPで11.7Gから2逓倍、後3石AMP二枚と余りスマートな構成とは言えないものでした。
原因
1 1/4分周した信号とLOをMIXしてBPFに入れていますが、このコネクターの締め付け具合で出力が5db程変動する。少し緩めて取り付けていた。
BPFとのマッチィングが悪そうなので10G帯アイソレーターを介して取り付け、これで締め付け具合でのレベル変動は無くなった。
アイソレーターの威力実感。
2 11.7Gからの2逓倍出力が弱そう。出力がケーブル直結だったので躊躇していたが、ケーブルを外して測定。
回路構成に余裕が有ったので、2逓倍に使っていた基板を11.7GのAMPに改造する。
スリッドにホルマル線をはんだ付けしてスリッド部分を調整したが、10db位しか増幅しない。
11G帯2石だと20db近くは上がらないといけない。
元々24G基板に11G帯の信号を入れるのに入力のスリッドをパスする目的で0.5Pのコンデンサーを入れていた。
前段の出力側にもコンデンサーが付いているのでこの0.5Pを取ってスリッドをショートした所10dbアップして、出力が50mW位になった。
次の基板の入力もスリッドを長くして2逓倍回路にした所、発振もなくなり安定して動作するようになった。
この改造が功を奏したのか、0.5Pのショートが良かったのか元に戻して実験していないので不明。
3 また、47G出力を多く出すため限界まで23.5Gを絞り出していたが、
47Gの出力が0.2mWも有れば十分なのでこの出力も20〜30mWで良く供給電圧を下げる事が出来安定動作に貢献している。
AMP取り付け後の調整。
アンテナへ取り付け、放射器との結合、MIXと切替器の結合を調整しました。
SGから2048Mを出してダイオードで逓倍してパイロット信号として、この逓倍器の近くにスペアナの外部MIXを配置して、受信、送信が最適に成る様に合わせた。
前回同様結合具合でレベルが変わる。
前回余り気が付かなかったが、結合具合で受信レベルが上がるが、ノイズレベルも付いて来るように上がるので、ノイズレベルと入力時のレベル差は殆ど変わらない。
思い返せば受信の改善は余りなく、送信レベルが結構変わっていた。
今回は送信信号が最大になる位置に合わせた。
堺市 JA3CVF 森本 清
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