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 <24GHz EME Dish 用円形導波管の予備実験その1> JA1WQF 笠井三男  Apr/29/2012
<24GHzEME Dish用円形導波管の予備実験その2>
                                                2012年4月28日 JA1WQF 笠井三男
 
 前回のその1に引続き、アナログ人間のやる事です・・・大きな期待はしないで下さい。
 
1)24GHzで月面反射通信を行う場合、144MHzなどとは違う意味で交信相手位置で偏波面を考慮しなければなりません。
 円形導波管を使った場合、偏波面は今まで通りの感覚でエイヤ!で行っても大丈夫でしょうか?心配でした。
 
今回の測定環境
黒い箱は24GHz帯導波管入力、強制空冷ダミー(100W級)箱上はサーキュレーター、導波管右が20dbカップラーです。これらを使用し、次にTWT-PAの調整・電力測定をする予定。また、ANT調整にもこれを使用いたします。 ネットアナなど高級な測定器などありません。トホホ・・・ 
  
プロジャンクの導波管変換、上が「角丸+偏波面変換」そして下が 「角丸変換」フランジです。こんなんでいいのでしょうか「ごっつん・ごっつん」アイタッタです!「テーパーにする」とか、心使い不足の気が致しますネ!・・・・・。 これを途中に入れ、取替え変更で偏波面を変えようと思います。

  
 


2)偏波面確認テストセット、円形導波管でもうまく変わるかな?
 
トラジュー、方結、フランジ変換X2、角丸ならびに偏波面変換円形→方形導波管変換、トラジューこれらテストセットです。 実際は円形導波管の後ろはFeed直結予定。
  
では測定、垂直偏波→角丸変換のみ円形導波管→水平偏波で受けた場合偏波面が合わず、見事この組み合わせは-40db以下出力は殆ど検出できませんでした。







次に垂直偏波→角丸変換のみ円形導波管→垂直偏波で受けた場合はOKす。




何事も無かった様に、30dbmの出力が出て来ます(20dbATT使用)円形導波管におきましても方形導波管の考えでOKのようです。






そして偏波切り替えフランジに付け替えました。本来垂直偏波を水平偏波に変換するもの、この場合垂直→垂直の出力は「かなり低いもの」と期待していました。結果は右 


なぜか-16db弱で出て来てしまいます。水平偏波以外にも「みだれた」特性を持つようです。-16dbをどう見るかですが・・・・偏波切り替えに取り敢えずこれを使って見ます。芳しくないようであれば何か考えます。


本来の用途、垂直→水平で取ってみました


今度は殆どロス無く出力されているようです。
3)予備実験あとの予定
 円形導波管、素材と大きさ、つなぎ、長さなどおおよその事がわかりました。
また、偏波面に関しましても、おぼろげながら「こうしよう」と言う方向性が出ましたので、次にTWT-PAの製作(90%出来ている)その後、パラボラにFeedを取りつけ、細かな調整に進む予定です。
 
はたして24GHzの手作り電波が38万Kmの往復をしてくれるかどうか?楽しみはさらに続きます。
                                                          DE JA1WQF 笠井三男