シャープなビームに対し一般市販のローテーターでAZ管理を「だましだまし」でしたが、やはりバックラッシュ(あそび?)
で少々の風で信号がいなくなり、また動きがぎくしゃく!中々気分良くは停止してくれません。
10Ghzは、このままエイ!で行くつもりでしたが、24Ghzに関しては無理そうな事が充分に予測できます。
で、前回も「暑い時に外に出ないほうが良い」と他人様に言いながらも、相変らずの猛暑日作業をご報告。
1)今回の構造
マストを引き抜く事は「大掛かり」になり、今回はローテータを 写真をみればコロンブス!足踏みクン2号みたいですね!?
取り去り、マストアダプターを2組使用しカップリングしました。 これでもチャント仕事はしてくれますし、タワー上部にも
マストは写真の様に地面から追加し、下部でアクチュエーターに 設置が可能です。
接続。定番のパラソルで今日も元気一杯!! ただ、力はかなり掛かりますので鉄板厚や補強をしっかり。
2)回転と運動参考
このように直線運動を回転運動に変換。理論的に180度以上は無理で現実的に150~160度の回転が限度のようです。
今回私の物は約150度が守備範囲で、EME用にしても少し範囲が狭いのは致し方ないところです。
その分比較的安価で簡単に出来、ガタは殆ど無く非常になめらかに回ってくれます。
守備範囲以外に「どうしても向けたい方向」があれば、下部Uボルトを緩め上に見える足場棒をエイ!と廻し守備補正できます。
◎前回のEL(仰角)、今回のアクチュェーターともに浜松の「コンテック」様から入手したものです。
2台ストロークが違いますが、共に30K以下だったと思います。興味がおありの方はWEBで検索下さい。
3)おまけ 太陽の動きとAZ/ELコントロール
仰角・方位ともにアクチュエーター制御になり、気持ちよく太陽を追いかる事ができます。でどれくらい太陽が動くか調べました。
基準 1分経過 約-2db 2分経過 約-4.5db 3分経過 約-7.5db
AZ189.33 AZ190.04 AZ190.74 AZ191.44
EL70.36 EL70.32 EL70.29 EL70.25
上は本日正午の太陽の位置です。(ほぼ実験時間に近似)
一番左の、3分経過後は大きく外れた感があり、手動でピークを捜すのは感覚的にAZ/ELともに結構廻します。
ここからして0.5度未満の管理は出来ている事と考えます。
4)おまけ2 ローテーターの取り外し(一人でも出来ますが、複数で作業をお勧めします)
ローテーターの故障や交換などは本当に面倒で困りものです。これは皆様も経験がおありかと思いますが、もし幸運にも
なさった事が無い方に、今回ローテーター外しの写真も撮りましたので、おまけ。
マストにクロスマウントなどで「腕」を出し、自動車工具のジャッキ(できれば二つ)をかませます。
トップのマストベアリングは少し緩めます。
また、ANTの重みなどでマストが万が一傾く(倒れる)事が無いように1箇所程度これまたクロスマウントなどでパイプを出し
タワーなどに固定「マストは緩め半固定保持」します。
二つのジャッキを相互に少しずつ上げていきます、ANTなど上ものが150Kg程度であれば、いとも簡単に上がっていきます。
所定の高さまで上げましたら、仮止めしてあるマストベアリングと保持用クロスマウントをしっかり締めてローテーターなどを交換
します。
マストを下げるのは上記の反対作業です。
大事故につながる可能性があります。無理をなさらず、くれぐれも慎重にまた「個人責任」でなさって下さい。
これで回転機構は終了、次は24GhzのTWT-PA 34Wにトライする予定ですが、すぐに出稼ぎです・・・・・・・・。
JA1WQF 笠井
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