<10.45Ghz PLL‐TRV特性とSSPA他各種測定 その1>
2011年3月4日 JA1WQF 笠井三男
各局こんばんは
昨日に続き「導波管の繋ぎ先」10GhzTRVとSSPAの調整、それぞれのスペック確認
を総通届けの参考資料を兼ねて本日測定し記録致しました。
これも導波管に続き私にしては「まずますの好成績」で仕上がりましたのでご報告。
まず、10.45Ghzのトランスバーターですが本体のスプリアスに注意し、各段のレベル
配分には特に気を使った事やBPFなどで良い結果が出たのではと思います。
また、10GhzEMEは諸外国と周波数帯が違い、IF親機の周波数範囲ではカバー
出来ず、以前YQPにUPさせて頂きました通りローカルは勝間さんの絶大なお力を借りて
PLLにて10.450Ghz/10.368Ghzを同じIF周波数に即座に切り替え出来るよう
にしたもので安定度などとともに、とても満足したものです。(OCXO基準)
(Sololock-G VYTNX勝間さん・・・YQP更新履歴参照)
1)今回の測定環境
狭い所に2m導波管まで持ち込み、実際のFEED出力も調べてみました。
導波管先端のATTとPOWセンサーは「点滴」みたいですね、机の上が10G
20WSSPA。
2)まず周波数から記録、LOのPLLは4594Mhzで2低倍し1262Mhz親機とMIX10.45Ghzです。
内部切り替えにより10.368Ghz(A)と10.450Ghz(B)が自由に選べます。
送受信B(日本国内QSO用?) 送信B、受信A(海外交信用)がシャック手元の切り替えで簡単に
出来、当然A,Bは同じIF周波数(私の場合は1262Mhz)に落ちてきます。
スプリット運用の周波数切り替えはPLL側で自動で行います。
この送受切り替え時に「周端数飛びやドリフト」が起きないか、しばらく遊んでいましたがカウンター
での送信周波数の「ちらつき」は親機TS2000によるものと思われ、HZオーダーでの変動でした。
また、SGで信号を入れ「ぱしゃぱしゃ」受信周波数を切り替えSSBモードでビートを聞いても音調の
変化は無く、この「常時PLL周波数切り替え」は問題は無いようです。
勿論安定度も、本TRVではなく「親機依存」になると思います。
3)今回測定の、左から10.45GhzTRVとPLL L/O。中央がご存知10G 20W
SSPA。
同軸出力を最近製作しUP致しましたトラジューで変換、そしてPOW測定の為にここで同軸再変換!
入力の頼りないケーブルはATT兼用この先にさらに6dbのATTがBPF前に付いています。
送信パワーはアンリツの50W 18G 30dbATTを入れて測定です。
??今日は写真写り良くないな〜?!このSSPA君「もう少し、いかつい男前」なんですがネHi
4)まず、2m導波管を入れずに短い導波管の所でパワー測定
30dbATTを入れていますので43.37dbm・・・・おおよそ22W弱です。
数年前に「ビシバシ入魂」した時はもう少し出ていたと思いますが、たぶん10.1Ghz帯でトリミングした
関係と思われます。
開けて再トリミングは体に良く無さそうなので今回パスです。
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