みなさま
当局の47GHzTRVのIFは435MHzの4分周4逓倍式です。
このためDATVの運用は半ばあきらめていましたが、先駆的な森本さんの報告や町田さんや
斉藤さんのQSOに刺激を受け、当局も可能なのではないかと期待をこめて、波形観測と
受像画像の実験をしてみました。
実験周波数は、メインチャン(47.080GHz)の15MHz下(47.065GHz)としました。
47Gの送信状態を確認するため、f通のDRO-PLLの発振子を削って、
47.065GHz -> 1265MHz コンバーターを作りました。
実験 DATVの送信 Exp.TX 420MHz -> 分周逓倍式47GHz TRV
-> 47.065GHz DATVの受信 47.065GHz -> 1265MHz
コンバーター -> MiniTuner としました。
添付1は、IF420MHzの分周逓倍式の47GHzTRVのDATV送信波形です。
スカート丈は-20dB程度です。IF入力のExp.TXの信号はスカート丈-60以上ありますので、
分周・逓倍によりスカート丈は-40dBほど短く劣化しています。
添付2は、47.065GHz -> 1265MHz
ダウンコンバーターの受信波形です。 当然のことながら、47GHzと同様スカート丈は-20dB程度です。
添付3は 上記コンバーターの出力1265MHzをMiniTunerによるDATVの受信状況です。 コンステレーション29dB、しっかり写っています。 #PiPOで送信同時受信画面です。Exp.TXの送信窓の420MHzもご確認ください。
添付4 参考に、Exp.TXの送信波形です。スカート丈は-60dBあります。
結果
分周逓倍式によるTRVのDATV送信であっても、大きな画像の劣化がなく問題なく画が
写ることを確認しました。 これはJA1ODAさん&JA1OGZさん方式の77GHzTRVでも可能と思われます。 来年は、ミリ波DATVのQSOにチャレンジしたいです。よろしくお願いいたします。
cf. 分周逓倍式ですが、波形に入力レベルの最良点があるようです。 なお、分周や逓倍をしないミキサー式のTRVではこのような波形の劣化はありません。
TNX 今回の実験で、金子さん、新井さんに貴重なご指摘をいただきました。 斎藤さんには、同様の47GHzのDATV送信波形の提供を受けました。
de ja1syk/松本/高崎市
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