皆さん、寒くなりました JA1ODA
横山です。
LM2662は電流容量が大きくて便利ですが+5Vを78L05で供給すると、
起動の際の突入電流が大きくて3端子が電圧降下を起こしCMOS SWの駆動回路(発振)が
動作しません。経験では78N05(300mA)以上の容量の3端子が必要です。
マイクロウェーブチャレンジ2014にJA4BLC又賀さんが78L05 でもP6(LV)
GNDにより起動するとの情報で、この動作の確認と 起動時のLM2662
Inの電流、電圧を測定してみました。
電流測定はTektronixの往年の名機: P6042 DC Current Probe(DC---50MHz)を使いました。
これとデジタルオシロTDS-310です。
LM2662はメーカー推奨の47μ,OSコン(個体電解)、負荷は280Ω(18mA), 3端子のIn/Outは
10μ電解、+12V, 2Aの実験電源より供給です。
写真は7805と78L05で供給したLM2662
Inの電流・電圧波形です。
7805ではP6(LV) Open/ GNDで変わりはないですが78L05でP6(LV) Openは起動せず
GND(LV Mode)で起動しました。Data SheetによればP6(LV) GNDにより内部のRegulatorを
バイパスするとのことです。3.5V以下では必ずこのModeで使え---と言ってます。
3.5V以上でこのModeにしてはいけない---とは書いてないので問題は無いと思います。
推測ではP6 GNDのLV Modeでは内部Regulator無しで78L05が多少電圧降下しても
駆動回路が動作する。
P6 Openでは内部電圧降下で駆動回路働かず----と考えますがはたして?
写真のように7805ではPeak
2Aぐらい流れ、500μs程度で定常状態。
78L05ではPeak 0.8Aぐらいで、2.5ms程度かかります。
これからしても78L05では突入電流の容量が足りないのが明らかです。
たとえLV
Modeで起動しても78L05では動作不安定の可能性が考えられ、 7805を使うのが良いと思います。
de JA1ODA
横山 公一 さいたま市浦和区
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