830GHzでの通信実験 JA8CMY 増田 幸雄
屋外で830GHzの屋外通信実験を行いました。
830GHzは屋内のフイードホン対向で数cmしか届きませんでしたが
パラボラを使った屋外実験で50mまで信号を確認できました。
50mではまだ信号に余裕があったので100mまで距離をのばして受信を試みました。
結果は残念ながら信号らしきものが何とか判別できる程度でした。
830GHzの場合ANTが400mm径では大きすぎて方向調整がかなり微妙です。
200mm以下の小さいANTの方が良いようです。
ルビジュームOSC基準なので830GHzでも周波数安定度に問題はありませんでした。
使用したルビジュームOSCは周波数の揺らぎがあるので、
25MHzのOCXOをロックしてREF信号としています。
逓倍数が大きくC/Nの劣化はありますが、トーンは安定していました。
受信用MIXを送受信に使った実験ですので、83GHzLO信号の10倍波利用です。
498GHzまではかなり強力に受信できるので、
低い周波数から順に方向合わせを行いながら微調整をして、
弱い信号でも何とか方向を合わせることができました。
現状83GHzのLO信号レベルは20mW程度ですので、
60mWまで上げた3号機でPOWアップを計画中です。
増田 幸雄
札幌市厚別区
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