664GHz、747GHzの実験結果 JA8CMY 増田幸雄
バラクタによるMIX方式は結構良い結果が得られたので、次の取り組みとして、
サブミリ波での実験に向け準備を進めておりました。
SOLILOCKの設定が3CH余っていたので、
664GHz、747GHz、830GHzを設定しました。
664GHzと747GHzは屋内のフイードホン対向30cmで送受信ができましたが、
さすが830GHzは無理で、数cmが限界です。
今日は天気が良かったので今年初めての屋外実験を行いました。
664GHzは100mの距離でMIX出力レベル換算値-130dBm、
747GHzは50mの距離でMIX出力レベル換算値-140dBmで受信できました。
747GHzはアンテナの指向性が鋭く方向合わせがかなり微妙でした。
664GHz以下の周波数と、747GHzでは給電の焦点位置が異なる問題もあり、
アンテナの調整がより難しくなりそうです。
830GHzは50mでは信号を確認できませんでした。
逓倍器、MIXの性能限界のようです。
受信MIXを送信逓倍器として動作させた場合、
415GHz以上の周波数ではバラクタと同等か、やや良い結果が得られました。
ショットキーダイオードによる送受共用方式が使えます。
この場合、バックショートの最良位置が逓倍動作の場合と、受信MIXの場合で
若干異なるようです。
さらに改良を加えて実験を進めたいと考えています。
増田 幸雄
札幌市厚別区
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664GHz_100m |
747GHz_50m |
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