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10GHz導波管入力LNAの3号機製作 de JA8CMY  Dec/03/2011

10GHz導波管入力LNAの3号機製作しました     JA8CMY 増田

10GHzのLNAですが、KUNHE並みの性能を目指し3号機を製作しました。
ルネサスエレクトロ(旧NECエレクトロ)のデバイスNE3514S02の2段構成です。
2号機までは段間にアイソレータを入れて安定化を図っておりました、
今回は少しでもNFを良くするためアイソレータを出力側に移しました。

調整後のNFは同軸導波管変換器込みで0.85dBでした、
同軸導波管変換器2個を接続して損失をNWアナライザで正確に測定したところ
0.36dBでしたので、1個で0.18dBの損失があります。
この結果からLNA単体のNFは0.67dBになり目標の0.7dBに到達したものと
思います。
デバイス単体の性能が0.34dBですので、基板損失等を考慮すると
限界に近い値ではないかと思います。

先に24GHz LNAで使ったNE3517S03を実装して調整してみましたが、

0.15dBほど悪い値でした。
データシート上では10GHzのNFは0.28dBと、このデバイスのほうが良いのですが、
不思議です。
2号機には三菱のMGF4961Bを使って0.9dBでしたので
3号機は0.2dBほど良い値になりました。
地上通信の場合、NF0.2dBはほとんど効果がないのですが、
EMEのように宇宙通信の場合はS/Nに大きく影響しますので
0.1dBの単位で皆さん苦労しているようです。

増田 幸雄
札幌市厚別区



10GHz LNA


NF


NF 測定