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JA8CMY 249GHz逓倍器実験報告  Oct/03/2009

249GHz逓倍器実験報告
                            JA8CMY 増田

 249GHzの製作実験をしばらく中断していましたが再開しました。
何とか249GHzのPOW−UPをしようと逓倍器の実験を進めまして
以前製作のTRより10dB以上出力が大きく取れるようになりました。

バラクタダイオードを使った6逓倍器で、41.5GHz 200mW入力時に
スペアナ外部MIXで測定した出力として−43dBmが得られました。
同じ外部MIXで現在のTR出力を測定すると−57dBm程度ですので、
14dBのUPになります。
自作外部MIXの変換損失は不明ですが、一般的なメーカ製外部MIXの
損失は40dB〜70dB程度ありますので、
0dBm近い出力が出ているのではと思います。
参考となる技術資料が無く、試行錯誤の繰り返しで、
最終的に12台目でやっと満足できる値が得られました。

ちなみにメーカ製の6逓器(2mW出力)の概算見積もりを取ったら
250万円程度といわれました。
巷ではミリ波帯ユニットの価格は1GHzあたり1万円が相場のようです。

スペアナで測定できる周波数で一番高い7逓倍波の290.5GHzも測定しましたら

−61.6dBmで確認できました。

送信用の逓倍器ができたので、今後は受信MIXの製作に入る予定です。
LO信号は41.538GHzを2逓倍したあと、83GHzのアンプで60mWまで増幅し、
3倍のハモニックMIX方式を考えております。
最終的には55cmのパラボラの直接給電方式として、
送受信で逓倍器と、MIXを交換する形態です。
2台製作する計画ですが、完成するのは来年までかかりそうです。

増田 幸雄