ＪＡ８ＣＭＹ 増田です
アドバンテストのＲ３２６５Ａで、ミリ波を測定できるように改造してみました。
このスペアナの測定範囲は１００Ｈｚから８ＧＨｚまでですが、内部を改造して、外部ＭＩＸを使えるようにしました。
改造後は、自作のＭＩＸを接続して２４９ＧＨｚも測定可能でした。
メインのスペアナＲ３２７３に比較し１０ｄＢ程度低い値ですが、十分実用になりそうです。
周波数は手動計算になりますが、計算さえ間違わなければ正確に合致します。
スペアナの１ｓｔ ＬＯ信号高調波を使ってＭＩＸするため、測定スパーンが高調波倍数分に拡大されます。
このためＲＢＷ、ＶＢＷ、スイープ時間を手動にて設定する必要がありますがその他の機能は
マイクロ波の測定時と同じ機能が使えます。
スペアナの内部はぎっしり詰まっており、精密測定器なのでリスク覚悟の改造ですが、
比較的安価なスペアナでもミリ波まで測定範囲を拡大できるのは大きなメリットです。
パネル面に外部ＭＩＸ接続用コネクタと、ＩＦ切り替えＳＷ、バイアス調整用ＶＲを追加し、
内部には１ｓｔ ＬＯ信号を取出して増幅し、ＩＦ信号を切替えるためのＰＩＮ ＡＴＴ回路を追加しました。
写真はパネル面（２４９ＧＨｚの測定波形）と内部に追加したユニットの実装状況です。
増田 幸雄
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