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改造ローカル発信器の実験 de 7L1WQG Jun/19/2014

各局、いつもお世話になっております。

以前、お話していた改造ローカル発信器の実験をしてみました。

今回は基板に合わせたケースを製作して、基準発振のTCXOも特注して
製作しました。

この発信器は昔に流行ったドレーク方式と同じ方式でプログラムを使用しない
発信器です。

VCOは2GHz帯で、ロジックICで制御しています。
基準周波数は17MHz帯となります。
これは2GHz帯をプリスケーラーでVCOの出力を1/128分週しているためです。
この局発は基準を17.5MHzにすると、2240MHzが得られます。
2逓倍すれば、4480MHzが得られます。

今回製作した、トランスバーターは2240MHzにも対応できますので、
実際に接続しても、うまく動作してくれました。

トランスバーターの2逓倍回路には、ERA-1SMを使用しています。
単電源なので、製作はとても楽です。

この出力を5逓倍して11GHz帯を得ています。
逓倍にはダイオードが使われていますので、奇数倍の周波数が強く出ています。

17MHz帯のTCXOが出来てきたので、組み込んで実験してみました。
TCXOは三田電波製の1.0ppm以下の製品です。

今回は24GHz帯用に、11.370GHzになる様に、調整してみました。

測定結果は
周波数:11370.0007MHz
出力レベル:2.6dBm
フェーズノイズ 10KHzで-85dBcでした。
(測定結果には誤差があります)

TCXOなので1ppm以下でも、周波数のふらつきは100Hz程度出てしまいます。
24GHz帯では数100Hzふらつくと思いますが、FMではなんら問題ない
と思います。

今回使用したTCXOは調整がクリチカルですが、以前の製品き比べて、非常に
安定しています。

スプリアスですが、スペアナではノイズレベル以下で殆ど見えませんでした。
(出来の良いBPFが入っています)

電源電圧はDC12Vで約150mAとなります。
(内部は9Vと5V動作です)
電源基板が出来ていないので、3端子レギュレーターはバラック配線です。
7809を使用していますが78M09でも十分と思われます。

基板の写真と波形を添付します。

波形はスパン100KHzで測定しています。(スペアナは校正しています)

7L1WQG 荒井義浩


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