ポケットサイズの簡易型 .6GHz帯 トランスバーター
                                    JA0DFR  
dfrsys@m.ieice.org

特徴

山登りやチョットした移動運用にマイクロ回線を使って、手軽に運用が即、出来るように
小型・軽量で、最小限の操作で動作する事を目標に製作しました。

今回、ポケットサイズの簡易型5.6GHz帯トランスバーターは、どこでも手軽に移動運用が可能な為、

1. 旅先の移動運用や車のダッシュボード上に置いてのモービル運用。

2. 災害等非常時でのマイクロ無線移動運用。

3. IF(親機)入力にカメラ等の映像装置(F5,F9)を接続する事によって映像装置のトランスバーター。

等の事が出来るセットに仕上げ、又、自作アンテナの信号源として使用できます。

本装置は、シンプルな回路を採用し、動作等が容易に理解出来ます。このセット(20mWタイプ)は、
増設が可能で、送信電力アップができたり、又受信用のプリアンプを接続できたりと、
後で色々と追加可能な構造としました。そして、入手可能な部品(メーカー在庫品)で製作が容易
 且、再現性があり、又、消費電力が少ないので、フィールド運用に適しています。

構成

今回製作しましたポケットサイズの簡易型5GHz帯トランスバーターは、
送受信部局発部2ブロックで構成し、全体的に小型・軽量に仕上げる目標で製作しました。

送信部は、NEC製NE3210S01の2段アンプで+10dBm〜+12dBm。極力スプリアスを出さないよう、
メーカー製の既製品BPFを使用しました。 (-55dBc(スプリアス)を確保)送信時 +5v端子付。

受信部は単電源の無調整タイプで狭帯域特性のMMIC(2段) :Hittite社HMC320MS8G 

使い勝手の良い構成にしました。http://www.hittite.com

受信感度もFMで-120dBcを確認し、移動実験でも見透視距離の220Km先>5GHz帯ビーコン(F2)を
フルスケールで受信できました。

Mix部は、ミニサーッキト社 MBA-591L http://www.minicircuits.com
LO/RF :4950~5900MHz
IF:
 DC~1000MHz
LOSS:
 9.0dB
LO Power Level 4dBm

IF部 F:1280MHz送信レベル+20dBm(100mW)

局発部PLLの安定した局発で2240MHzの+10dBmを得て、その後FSC11LFで2逓倍し
  1/4λフィルターを通し、その後1段AMPで 4480MHzの+10dBmを送受兼用のミキサーに注入しています。

送受信部の使用基板は、価格の安い両面ガラエポ基板(スルーホール付き)で、
マッチ箱ぐらいのサイズ(
3.4cm×6.0cm*0.4mm)に仕上げ、送信部のパワーUPや、
受信部のプリアンプが増設出来やすいように
SMAコネクター付きで仕上げました。
今回は、手軽に移動通信運用が出来るように、送受信用アンテナを個々に付け同軸リレーを
省略した構造にしました。送受信部のケースは、
タカチ製のポケットサイズ
GC-50のプラスチックケースで、
ケース内面にアルミテープで電磁シールドを行いました。

5GHz帯トランスバーター 0.8Wタイプ(CDカセットボックス利用)

 ポケットサイズの簡易型5.6GHz帯トランスバーターにプリアンプとパワーアンプを増設して、
  送信部は、
FET×2段の0.8Wと受信部もFHX30LG×2段アンプで機能アップしました。
   
                                         以上

0.8w 5GHz TR 0.8W 5GHz 5GHz TR
パターン図
5GHz-TR20mW
5760 TR 20mW 5760 TR_ Lo 4480 Lo_
簡易型5.6GHz
ブロック図
PDF
PLL VCO4480MHz 簡易型5GHz 簡易型5GHz TR