* 9−0エリア 24GHz伝搬実験 

日時 6月8日 07:00−10:00 天候 晴れ 視界あまり良くない
9エリア 医王山(三千坊)移動 標高800mH  温度20度 湿度45
     JA9TYK、JH9CFT、JA9BE、JA9BPH
     設備:マキ電機 UTV24Gと55cmセット、自作TDK35cmカセグレンタイプANT
        OUT 50mW
0エリア 西蒲原郡移動 標高500mH 温度16度 湿度45%
     JH0YQP: JA0DWG,JA0GWB,JA0HJC,JA0RGP,JH0TOG
     設備:自作 OUT200mW
        60cm象の鼻タイプ(JF1VAS製作)、TDK38cmスカラホ−ンANT(JA1ATI製作)
距離 220.89Km 
MODE: FM,SSB 59−59QSB

JA0DWG鎌田さんのプロフィ−ルによると海面下約100mがダイレクトになるとのことです。

完全な見通し外のダクト伝搬と思われます。


0エリア 西蒲原郡岩室村移動 JH0YQP
OPはJA0DWG


OP:JA0DWG JA0RGP
バックはJA0HJC 
撮影:JH0TOG


JH0TOG,JA0DWG,JA0HJC
  JA0GWB X−YL

JR0YUS 自作24GHz
TDK38cm

JR0YUS 自作 JH0YQP 自作
撮影: JA0RGP


***************************************************

         9−0間の24GHz見通し外伝搬実験大成功 Report de JA9BE


                                               北陸マイクロウエ−ブクラブ

                                                                    西新潟クラブ                




                        



 昨年から7−0および1−2間で相次いで24Gの遠距離通信記録が作られてマイクロの世界を賑やかにしておりますが、

北陸マイクロもその一角に食い込むべく遅ればせながら、春頃からトランスバ−タの鳴き合わせやアンテナの製作・調整を

行い一応遠距離通信を行える体制が整ったので、日頃お世話になっている西新潟クラブに、お相手をお願いしたところ、

新潟(西蒲原郡岩室村)− 富山(医王山)間での実験を快諾を頂き、6月8日06:00実験開始と言うことになりました。

それぞれ早朝夜明け前に目的地に向かい適当な場所に陣取り設営を開始しました。

富山側は6時過ぎに設営を完了し、C601(430)で新潟側に連絡したところ、先着の局が電源ケ−ブルを忘れてきた

とのことで、実験開始は朝食後と言うことになりました。

08:10実験開始。430で連絡を取りながら双方で送受信を繰り返しますが双方とも入感なし。

そのうち新潟側から、このル−トは見通し外でQSO不可能と思われるので撤収しましょうと言うことになり、

先ずJR0YUS/0が電源をOFFにされた模様。富山側からの、折角の機会でもありダクトの発生も予想されるので、

もうしばらく頑張りましょうとの強い申し入れで、実験を継続することになりました。

08:30頃突如JH9CFTの受信機に、JA0RGPのビ−コンが飛び込んで来ました。

"ヤッタ−" 辛抱の甲斐有りついに新潟側からの24Gが受信できました。

ワンテンポ遅れてJA9BE/JA9TYKも相次いで受信可能となりましたが、アンテナのゲイン差が大分大きいようです。

ビ−コンを受信しながら2人がかりでJA9BEのアンテナを再調整し、新潟側とのQSOに備えました。

ついで医王山からJA9BE/JH9CFTが、ビ−コンを同時発射したところ、新潟側でも両局のビ−コンが受信でき、

アンテナ方向を微調整中とのことでした。(パラボラの径が大きいとアンテナの方向合わせが難しいようです

8:45先ずJA9BE/9がJH0YQP/0とQSOを開始し、

9:50頃JH9CFT/9とJH0YQP/JH0TOG/0とのQSOを最後に新潟側−医王山間の24G伝搬実験を成功裏に

終了しました。430でのお別れの挨拶中も、医王山ではJA0RGPのビ−コンが最後まで快調に受信出来ておりました。

なお、医王山では今回のCONDXは完全に430と24Gが連動しており、C601の信号強度のインジケ−タ−の変化

(QSB)に応じて、24Gの信号強度も変化していたのが印象的でした。 



また、JA0DWG(鎌田さん)のプロフィ−ルによると、海面下約100 mを通ってダイレクトになるとのことで、

今回の伝搬実験は見通し外のダクト 伝搬の確率が大きく、JA初の快挙(?)と思われるとのことです。 



*相互間の距離(新潟県西蒲原郡岩室村−富山県医王山三千坊) 220.84Km



方位角 西蒲原郡岩室村−>医王山 233.9度

    医王山−>西蒲原郡岩室村  52.7度 



*富山側デ−タ



 富山県 西礪波郡 福光町 医王山三千坊 標高789.5m

 位置:北緯36度31分50秒 東経136度48分49秒 PM86JM

 天気:快晴 微風 温度25℃ 湿度45%

 参加者 JA9BE(森) JA9TYK(桃野) JA9BPH(藤田)

     JH9CFT(長谷)



*新潟側デ−タ

 新潟県西蒲原郡岩室村 標高約500m

 位置:北緯37度43分03秒 東経138度48分48秒 PM97JR

     天気:晴れ、微風、温度20℃ 湿度60%

 参加者:JH0YQP,JR0YUSグル−プ

        JA0DWG(鎌田)JA0GWB(西巻)JA0HJC(小林)

     JA0RGP(佐藤)JH0TOG(吉田)ほか1名



 JA0DWG鎌田さんのプロフィ−ルによると海面下約100mを通って ダイレクトになるとのことです。

 したがって今回の伝搬実験は見通し外のダクト伝搬と思われます。



*QSOデ−タ



  08:45 JH0YQP/0       JA9BE/9 FM   59+ 51

  08:48 JR0YUS/0       JA9BE/9 FM   59  51

 08:55 JA0DWG/0       JA9BE/9 FM   59  51

 09:08 JA0RGP/0       JA9BE/9 FM   51  51

 09:15 JR0YUS/0       JH9CFT/9 FM  55  59

 09:20 JA0DWG/0       JH9CFT/9 FM  55  59

 09:25 JA0RGP/0       JH9CFT/9 FM  55  59

 09:35 JA0RGP/0       JA9BE/9 SSB  57  51

 09:40 JH0YQP/JH0TOG/0    JH9CFT/9 FM  55  59



 *RIG&ANT



 JA9BE  マキ電機 UTV−24G + IC−1271

        マキ電機 55cmDish(カセグレン)

 JA9TYK マキ電機 UTV−24G + FT−104

        自作   60cmDish(カセグレン) 

 JH9CFT マキ電機 UTV−24G + TH−59

        自作   35cmDish

             (スリット付き導波管センタ−フィド)

             *アンテナの詳細は、後日発表予定

 JH0YUS 自作 + IC−1275

        TDKの自作 38cmDish(スカラホ−ン−JA1ATI製作)

 JH0YQP 自作 + IC−1275

        自作  60cmDish(象の鼻タイプ−JF1VAS製作)



反省点



1. 周波数変動を押さえるために、バッテリ−運用では容量の大きいものを使用すること。

2. アンテナは、予め十分な調整と他局との比較を実行すること。

3. 忘れ物防止のために、移動に必要な機材のリストを作っておくこと。