久々に5Gビーコンの伝播レポートを致します。
ゼロエリアでは数年前から5Gアナログ波ビーコンが、長野市・小諸市・上越市・新潟市の4ヶ所から常時?発射されておりますが、あまり(殆ど)受信される事が無く電波を発射し続けております。
おなじみのレインスキャッター(RS)等では受信している方が結構多いと思うのですが?
さて当方のビーコンは当初近県の固定アンテナで受信され、ほぼ常時 新潟県・富山県・埼玉県等でも聞こえるとのレポートを頂戴しておりましたが、ふと我々が良く行なう移動運用のスタイルではどうなのかな?と思い、移動してみました。
(ビーコン詳細 http://jh0yqp.org/exp/MAKE/5G_becon/ruz_08_03_02/5G_B_ruz.html )
7月31日、私は長野市から長野道・中央道と一時間以上も高速を走り、山梨県境に近い原村まで行き、その途中各所で停車して自局のビーコンを受信してみました。
ご存知の様に長野県は山国で、十数分も走れば直ぐに山の裏側になってしまう地形ですが結果は下記の様になりました。
1. 長野自動車道筑北PA内 : 聖山の反射波でFMでも受信OK
2. 長野道梓川SA内 : 北アルプス反射でFMでもOK
3. 中央道諏訪湖SA内: SSBで受信OK (以後全てRSで入感)
4. 中央道原PA内 : SSBで受信OK
5. 原村内の数ヶ所 : FMでも受信OK *小諸市JA0GPO局ビーコンも強い!
6. 茅野市の数ヶ所 : FMでも受信OK 〃
今回の目的は「山の回折、反射波でどこまで聞こえるか」を調べたかったのですが、なんとRSに邪魔されて目的達成できずとなってしまい、逆に電波反射物となる雲を直接目で確認し写真撮影をする結果となりましたので写真でもご覧下さい。
(多くがRS受信ですが、私が三脚を広げた場所で雨はほとんど降っていませんでした)
レーダーエコーによる雲の画像は良くご覧になっているとは思いますが、実際の雲を地上から肉眼で見て、「この雲はRSに使えるか?」なんて雲を眺めて判るでしょうか?
まあこの様な雲でしたらこの時期いつでも何処でも見られる空模様で、しかもすごく簡単に使える事が改めて判りました。
常時固定化された無指向発射のビーコンが各所にあると「PC接続して」なんて高度な伝播テストをしなくても、誰でも簡単にいつもの移動運用スタイルでマイクロ波が楽しめます!
またこの様なお空の時は当然QSOも簡単にできる訳で、適当な方向に向けてCQを出せば、標高の高い所からで無くともかなりの多くの方とQSOできる筈だと思います。
但し「相手がそれなりにいれば」の仮定ではありますが。
2011/8/3 JA0RUZ 関崎
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