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ISDB−T用アナログSメーター実験 de JA3CVF 森本 清 Dec/13/2017 | ||||||
アナログのSメーターはリアルタイムで信号強度を表示するのでISDB−T信号を捉えるのに便利です。 実験1 ログアンプAD8307は仕様500Mです。 今まで感度の良い100M付近に周波数を変換してSメーターに利用していました。 周波数変換用のLOが面倒で直接53CH〜55CHの信号が検出出来ないか試しま した。 私は55CH725Mを使っているのでこの周波数で実験しました。 8307の入力に725Mの同調回路を入れましたが−60dbm程度が何とか検出出来る程度で実用に成りません。 中華チューナーは感度が良くこれで検出出来てもSメーターでは検出出来ません。 8307の前にアンプを入れて見ると検出感度が上がって35db〜40db増幅すると中華チューナーより 良く成りました。 実験に使ったアンプは荒井さん所の広帯域アンプ旧バージョンタイプ+GN1021の自作アンプ です。 荒井さん所の最近の広帯域アンプは36db位ゲインが有りそうなので一個で良いと思います。 コンバーターが無くても検出出来たのでオペアンプで拡大表示して見ました。 実際にISDB−T送信機出力にATTを入れて中華チューナー経由725Mフィルターの後2段アンプ、 8307+オペアンプで実験。 モニターに使っている中華チューナーは信号強度表示と品質表示が別々に変化するものです。 ATTレベル83db位で信号を検出し、5〜6db位増えると画面が出ます。 今回のSメーターはATT90dbでもメーターが振れチューナーでは検出出来ない信号が捉えられる様です。 SGの信号では10〜20dbμV(−100dbm〜−90dbm)位から検出出来ます。 実験2 アンプを入れて低レベルの信号を検出出来る様になりました。 所が−70dbm以上入力が有るとオペアンプのゲイン調整ではカバー出来ずスケールオーバーと成ります。 ATT挿入やアンプゲイン調整で解決出来ますがオフセットがズレ都度0点調整が必要に成ります。 今回2段目のオペアンプ入力レベルを二段に調整出来る様にして外付けSWの端子を設けました。 −80dbm〜−40dbmと−100dbm〜−80dbm(又は−70dbm)の二段とこの間の連続可変VRで対応。 0点調整後なので便利です。 パターンを書き換え、少し回路を簡略化、アンプもGN1021二段に変えてコンパクトに成りました。 電圧は5VにしてAD8307と共通にしました。40db近く増幅しました。 以前小林さんがハムフェアーで配布したGN1022は後継品で同等性能です。 アンプは完全にシールドしないと外部の信号を拾い、シールドしても少なく成りますが入ります。 アンプの前後に725MのBPFが有ると良いと思われますが今回は前に一個です。 SG信号では今までのピコワットメーターと遜色無い性能です。 但し、実践では少し問題が見つかりました。 中華チューナーのANT出力にチューナーのスキャーン信号と思われる物が現れます。 一台は少ないがもう一台の方は大きく感度に影響します。 当たりの悪いチューナーではANT出力端子が使えずチューナー入力を2分配又は同軸リレー切り替えが 必要に成るかも知れません。 実験3 使っていなかったメーターケースに組み込んでサンノイズを検出して見ました。 5G TRVは1.2G出力ですが、ISDB−Tコンバーターで725Mに変換、 勝間さんの725M BPFを通してSメーターに入れました。 このフィルターが無いとコンバーターのLOが出て来て検出感度が低下します。 ATTが無いのでレベルは判りませんが、太陽の方向は検知出来ました。 参考に従来のSメーターでレベルを確認0.3〜0.4db程度でした。 動画はYQPのホームページに添付していただく様に依頼します。 音は小さいですが、何とか聞けると思います。 メーターを見なくても方向の調整が出来ました。 JA3CVF 森本 |
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