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ISS DATV実験用セット試作  de JA3CVF  森本 清 Mar/08/2017

ISSスクールでDATVが使われるかもとの情報で実験してみました。
手持ち部品でアップコンバーターをまず作りました。
960M帯のVCOが有ったので975Mをこれで作りました。
975M/15=15Mとなるので501L分周ICで丁度15分周出来る。
専用PLLICを使うとスマートなものに成りますが昔のICで作ると写真の様になりました。
測定器を分解した時出てきたDBMとケースをそのまま使いました。
975MのC/Nは良くありませんが画が出ました。
キャリヤーから100K位離れた所の信号が綺麗だと問題ない様です。
送信出力は1420Mで机上での実験にIF飛び込みを防止します。

受信用は沢山出回っている12G帯のCSコンバーターユニットを改造しました。
コンバーターは数種類有るようですが一番改造し易い物を選びました。
裏面にパターンが2本有るのでケースを少し削りました。
RF部分は12G帯なのでバイアスラインを4か所カットして手持ちの68μHのチョークコイルを
追加しました。
1.2G用なのでもう少し少なくて良いと思いますが・・・
12G帯BPFを削ってラインでショートして途中にカップリングCを追加する。
このままでは殆どゲインは有りませんが入力部分にトリマー2PとLを追加してマッチィングを
取ると18〜19dbのゲインが取れました。
他のラインは短くトリミングでは殆ど上がりません。
12GBPFの有ったラインは長いがここも下がるだけでアップせず。

局発は浅妻さん他共同で作った1120M〜1151MのPLLユニットを三上さん所から
借りてきて使いました。
MIX用MMICは10G帯発振部分が有りますがこのラインにカップリングCを追加して
1150Mを入れました。
6dbm前後入れました。
変換出力は出て来ますが2395M入力に対して20db程少ない。
MIX部分は11G前後にマッチィングしているようで8G以下に成るとマイナスゲインに
成るようです。
入力部分のマッチィングを色々考えて写真の様にトリマーとコイルを追加してトータルの変換ゲインは
10db位に成りました。
トリマーは2Pですが3Pをシリーズに入れています。
MIXの変換はマイナスゲインですが2395Mで発振して不安定です。
発振防止用のゴムを張り付けていますが、位置、押え付けが微妙です。
電源の入り切りで不安定になるので最良点を探しました。
今の所安定して動作しているようです。
IF出力とアース間に1Pを追加すると3db程アップしています。

問題はLOの1120〜1150MのIF出力への漏れです。
LO入力が僅かなロスでそのまま出て来ます。
MIX MMICに1〜2GのIFアンプが入っているものと思います。
この後にIFアンプを繋ぐと飽和してしまいます。
BPFで35db程落として受信実験しました。
LO1120M IF1275Mが一番有利に成るので受信実験は1275Mでしました。
2395Mの信号がスペアナで見えない位の信号でも画は出ましたがこれでISSの信号が
受信出来るか不明です。
LOの漏れが多いと信号が弱い時、受信障害に成るようで2段のBPFで70db位は落としたい
ところです。
NFメーターではLOの漏れが影響して測れなかったので性能が判らず。

狙いはもう一つ有ってLO×2で95M〜155Mの信号も出てくるとLPF、HPFで分離して
ログアンプで検出、オペアンプを通してアナログSメーターが出来るとISS追跡に便利と思った
のですが1.2G帯IFより10db程少ない。
LOレベルを上げると少しは増えます。
金子さんのISS受信実験ではスペアナ波形を見ながら追いかけて居たようですが・・・
暫くして実験して見ます。

JA3CVF/日高郡 森本

2395Mアップコンバーター

2395Mアンプ出力

2395M変換出力

2395Mアップ変換

コンバーター改造個所

発振防止ゴム

LO 漏れ

MIX発振