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ログアンプ AD8307 DCアンプの活用 de JA3CVF  森本 清 Aug/11/2014

先日の実験ユニットが何か利用できないかと考えていました。
1.7G~26.5G方結 10M~26.5Gの検波器と組み合わせてリターンロスが直読出来ないかと色々試しました。
この方結は6Gで分岐出力-16db 挿入損失0.5db位 アイソレーション 35db位 10Gでは20db位に成ります。
駄目元で方結の検波出力を先のユニットに入れて見ました。
出力にスペアナを繋いで6Gの信号レベルを色々変えて信号レベルとログアンプ出力に相関性が無いか見ました。
0dbm前後から-30dbm位(検波器入力は-16dbm~-46dbm)まで380~400mv/10dbで変化する様です。
レベルを上げると上詰まり、下げると下詰まりに成ります。
リターンロスでは27dbで1.07 これ以下では1に限りなく近づき必要ない、また方結の性能が追いつかないので30dbのダイナミックレンジでもリターンロスの測定には十分と実験を進めました。
ログアンプ出力は方結入力0dbmで1970mV位 -30dbmで500mV~800mV 前段、及びログアンプのオフセット調整で変わる。
低レベル測定時はオフセットの調整が微妙となる様です。
ログアンプ出力にVRを入れて1/3.8位にして10mV/1dbm変化となるか見ました。
0dbm時1970/3.8=518mVとして秋月のPM129Eに入れて、マイナス側に518mVを加えて000.0表示にしました。
方結の入力を下げて行き追随するか見ました。
方結の出力にスペアナを繋いで入力と0.5db位の差は有りますが無視してスペアナの表示レベルとの相関を見ました。
変化の傾斜と表示がずれて誤差が出ますが大きな誤差はなくメータの傾斜を合わせると何とか直読出来そうな雰囲気。
土日の台風の中オフセット、000キャンセル、ログアンプ各VR、デジタルメーター傾斜等色々触っている内に何と無く合って来ました。
現在 6Gで
入力 表示誤差
-1~5dbm 0~-0.2db
-6~10dbm 0~-0.3db
-11~15dbm 0~-0.2db
-16~20dbm -0.1~0.6db
-21~25dbm -0.4~0.6db
-26~30dbm -0.2~0.6db
-31dbm以上はオフセットのずれか計時変化が大きい。

チョット合い過ぎる位ですが活用出来そうです。
方結の入出力反転を同軸リレーで切り替えると4個必要。4極の物だと2個かな?
切替無しで反射だけ表示すると、ショート、オープンのキャリブレーションセットがないので判りませんが、単にオープンで1db表示する。
50Ωダミーを付けると30db以上を表示、10Gでは18db位でした。
信号源がSG等だとレベルを簡単に合わせられるが送信機だとATTの微調整で、測定前に000.0表示にレベル調整が必要。
少しのずれは表示から±の補正でも行けそうですが、多いと上詰まり、少ないと下詰まりの誤差が出ます。

デジタルメーターの校正VRを触っているので他の表示と供用する場合不都合が出て来ます。
VRは5Kを使っている様ですが外付けにして、リレーで色々切り替える実験をしました。
最初単にリード線で繋ぐと表示がパラパラ動いて安定せず。
DC-DCコンユニットをシールド、VRへの配線をシールド線に変更、リレー、VRをシールドケースに入れ、メーターの近くに取り付け最短で配線、これにより可なり安定するも若干移動前より多い感じ。
VR配線の3と1の間に22μを追加して安定しました。
最初からコンデンサーの追加だけで良かったかも知れませんがこれで色々使えそうです。

3本線をパスラインにして単接点リレー二個で入り切りしています。
1番はアースラインで共通です。

JA3CVF/日高郡 森本 清



-10dBm

-20dBm

-30dBm

0dBm

リターンロス測定器
予備実験