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YIGフイルターの電流制御  de JA3CVF  森本 清 Oct/01/2011

定電流回路の温度による変動で苦心していましたが、サーミスターを使って何とか実用に成る範囲に収まりました。
温度検出に最初はダイオードを使いましたが、補正はするのですがイマイチ、サーミスターで実験しました。
ジャンクで手に入れた物は常温で35K位の物、これを使って電流設定トランジスターに加える電圧を微調整しました。
温度が上がると電流が増えるので、加える電圧を下げました。
制御にはNJM723を使いました。
問題は、トランジスターへの熱伝導とサーミスターへの熱伝導に差が出る事です。
トランジスターはYIG等からの発熱の影響を極力減らす為に、放熱器はプラスチィックのスペーサーで浮かせて、フアンで冷却しています。
サーミスターの取り付けを色々試しましたが、最終的にはトランジスターの横に埋め込みました。
これでも容器の熱容量の差によりトランジスターの方が早い、自身からの放熱が悪くなりますが、スペーサーで伝達を遅らせました。
これでも急激な温度変化にはついて行けませんが、随分改善されました。
また、サーミスターの抵抗変化と電圧の変化を調整する為に並列にVRを入れて良い所を探りました。
これで、ユニット自身の発熱での変動は0.1%以下となって室温の変化でも0.5%位に収まっている様です。
この電流表示を秋月のデジタルメーターで試みましたが、メーター自体の温度ドリフトが大きくて実用に成らなかった。
1500mAを1mA精度で読み取る為に、0.1mVが1mA換算なので、1000円のメーターには酷な話でした。
また、分流器の温度変化も影響が有った様です。
HPのデジタルマルチメーターで読み取り、この変動も考えられますが一応信用する事にしました。

日高郡/堺市 JA3CVF 森本 清