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24GHz ドプラー キャスティング  JA1WQF 笠井三男  May/19/2019 
こんにちは
魚釣りの状況問合せがありました、ややこしいですので画でご説明
先週のDUBUS contest 1100zの対デンマーク実例から

この時のWQFドプラーシフトは-32.1KHz、デンマークは+40.04KHzでした
ミューチアル周波数(相互に相手局が聞こえる周波数)は上式から24,048,003.97KHzです
しかしこの周波数で送信しても相手も自分も「何も聞こえません」
まして相手はJAが呼んでくるなんて知りませんので自己エコー周波数+40.04KHz(B)を普通
聞いています。
ドプラーがどうであれ、「聞こえる同じ周波数に落とせば」相手にも同じ周波数で聞こえます
つまり、 RX周波数に自己ドプラーをキャンセルした周波数で送信すれば良いわけです
-32.1KHz(上参照)であれば+32.1KHzなど=この場合TX 24,048,136.07KHzで送信です

私も相手局も刻々とドプラー周波数は変化します、またこれぞれの国地域にこれを考えてCWの
ルアーを投げいていました。
応答が無くともつまらなくありません、計算したところに自分のエコーがいるからです。
ボケ防止にマイクロウェーブEMEを是非どうぞ!


De JA1WQF 笠井

 

 EME信号を受信する場合、相手側の設備(Dish径やPow)が大きく係わりますので
受信目標をどの基準に設定するかにより設備の考えも違います。

24GHzの場合様々な要因があり複雑です、簡単には書ききれませんが送受、追尾ともEME通信に
対応させるには10GHz以下とまるで違います。
DishやLNA,TRVなどを適応させる事は簡単なことではありません。
初めてのトライにはハードルが少々高すぎではないかと・・・・?

取り敢えずマイクロウェーブEMEを受信するならば、YQPに載せて頂きました
https://jh0yqp.org/exp/MAKE/ja1wqf/2018/2018_06_10/ja1wqf_eme_5g_10g_ant_2018_06_10.html

にある5GHzや10GHzが良いと思います
このレポートはBig-gunを何とか聞くではなく(当たり前?)小さい設備で一般局も聞こえるよ!です
(難易度は中、受信できるまで相当遊べると思います)

1)5GHz 
皆さんが通常使用している周波数のすぐ上、5760.100MHz近辺でQSOしています。
1.2m径でも受信は可能です(別物になる位バリバリにチューンアップは必要)

2)10GHz
ここは10368.024MHzでDL0SHFが彼の地に月が有る時毎日強力なビーコンを出して
いますので受信遊びにはとても便利。
JA周波数は10450MHz帯で、皆さん使用の地上波周波数とも夫々違い、お手持ち
のTRVそのままでは受信できません。

しかし、広帯域受信機があればそれぞれの周波数をお手軽に聞く事が可能です。
そうです3K円程度で購入できるSDRを使用し該当するIF周波数を聞く事で十分受信できます。

以上ですが、お問い合わせだけに戻ると、24GHz EME信号を聞くには1.2m DishでOKです、
継続的な追尾は必要でビームが鋭くなる分困難になりますが手動追尾は可能です
(しかし手でエイやはとても無理、YQP参照)

蛇足で・・・地上波通信では1-2dB(もっと?)なんて差は殆ど無い等と・・
私たちは0.1dBの積み重ねで、1dBの差は雲泥の差です。

De JA1WQF 笠井