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 <5GHz帯 CP Feedの製作その2> JA1WQF 笠井三男  Jul/13/2012
<5GHz帯 CP Feedの製作その2> 
                                         
                                       2012年7月12日 JA1WQF 笠井三男
続きです。
4)簡易測定
<SWR調整・アイソレーション測定と完成>
SGとカップラー、パワーメーター、スペクトラムアナライザーを使いリターンロス調整とTXポートRXポートの
アイソレーションの確認。
*TX側ならびにRX側それぞれ目的周波数(5760MHz)に合わせプローブ長さの調整。
ネットワークアナライザーがあれば
測定も確実便利なのですが、5HGz対応していません トホホ。

◎調整結果(調整後)
 TXポート R Loss23db(SWR1.15)
 RXポート R Loss26db(SWR1.10)
 良すぎの気もするが、目安として問題なし
 アイソレーション 23db む~・・少し悪いけど
 もうここまで来たら直せないのでOK GO GO!! 

  

そして完成写真です。
何か工事現場から拾って来た感が強し!!
取り敢えずクリアー塗料で錆止めしましたが・・・・
取りつけ、最終調整後塗装しましょう。
何色にしようかな・・・・

   
    


<おまけ円偏波回転方向確認>

右、左回りちゃんと区別しているかな?5GHz用ヘリカルで調べちゃおう!!早速 室内近距離実験     

右まわりヘリカルANTと左回りを用意し、それぞれ実験しました。
        ↓ヘリカルANT     ↓CP Feed






<そしてメジャーリング>
TXポートにスペアナを接続し受信レベル測定。
送信ANTはLHCP左旋円偏波のヘリカルです
簡易測定は-44.6dbmを示しています。
回り込み等様々な条件があり勿論絶対値ではなく目安です。


同じく送信ANTにRHCP右旋円偏波のヘリカルに変更。
簡易測定は-15.7dbmを示しています。(たまたまか?) その差は29dbあります、結果良すぎるのか悪いのか??ですしかしRHCP,LHCPを大きく区別している事が分かりました。
そして、RXポートで同様な測定を致しましたが、TXポートと反対結果で数値はほぼ同様でした。


<まとめ>
 この円形セプタムフィードはFD比0.35~0.4のDishに対応する、本来EME用のホーンです。
電波は目に見えません、しかし必要に応じてこのように比較的簡単な工作で偏波面の工夫する。
また、いろいろな実験、お遊びもできる事と思います。
 QSBが深い時に円偏波を使用してみる、また地上波実験時はA局とB局との交信は1局がTX・RXポートを逆に
繋げなくてはならないかな・・・・・・直線偏波との差は?・・などなど。
 長くなりました。
「計測ばかり、作ってばかり、運用ばかり」では楽しみの範囲は狭くなりがちです。
いろいろ調べ考え、まず作って工夫して、運用する。
飽きませんよ、いつまでもいつまでも・・・・・・・・・・・・・      
                                        JA1WQF 笠井三男