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 <5GHz帯 CP Feedの製作その1> JA1WQF 笠井三男  Jul/13/2012
 <5GHz帯 CP Feedの製作その1> 
                                          
                                         2012年7月12日 JA1WQF 笠井三男
 V・U・.SHF帯で私達アマチュアが送受する電波の偏波面は地上波通信の場合垂直偏波が多いようです。
しかし水平偏波や円偏波も使われており、中でも円偏波は衛星通信やEME通信などに良く使用されています。
 
 このCP Feedの原理は下Webが大変分かりやすく、私達アマチュアにも適した解説と思います。
(他にもとても興味深い事の記載あり)
どうですか・・・こんなにすばらしく不思議で面白い物が私達でも簡単に作る事ができちゃいます。
◎資料を読むだけではつまらないですね、理解し(しようと努力も含むHi)作り、日常の交信に使いましょう。
セプタムフィードと言いますとOK1DFCで有名な角型のものが多く、大きさから1200MHz帯以上で良く使われています
5GHzまでの円偏波局を直線偏波で聞き比べますと「雲泥の差」が出ます。
しかし、EME通信においてはある理由で10GHz、24GHzはリニアーポールが依然として世界的に主流です。
 私も1200Mhz帯と5GHz帯はOK1DFCタイプ角型セプタムFeed使用中です。
 今回新たに5760MHz用WD5AGOデザイン丸型CP FeedCircle Polarizer)を製作、自身少しだけ工夫変更
した部分や、周りに在る材料で作りました関係でサイズスペックを多少変更しています。
 
日本のアマチュアが書かれた通称セプタムフィードの製作記事は有りましたっけ?あまり見かけたことが有りません
ので今回材料切断から一連の作業をレポートいたします。
 えいやっ!の部分も有り、オリジナルの性能と必ずしも同一では無いと思いますが測定結果はマズマズのようです。
1)材料
 42.7パイ鉄管(DIYの店で2m700円位) 正式には41.3パイ1.5mm厚の銅パイプが良い(私は取り寄せ面倒&高価)
 0.5mm銅板 リング部分用材料
 1.0mm銅板 セプタム部分用材料
 4mm 銅パイプ  プローブ材料
 SMA-F、N-F コネクター各1(ステン材でないもの)   
 その他
 
2)手書き図面


3)製作 
<パイプ切断>
 買ってきた鉄パイプを上記図面の長さ177.8mmに切断       セプタムを挟み半田付けするスリットを金鋸で作ります。
金鋸も良いですが作業性が全然違います、安いものでOK      180度下にも反対側のスリット作り。
この際買いましょう・・・今後もこれがあると、とてもとても便利です   長い方はパイプのシームに合わせて「よいしょよいしょ」と切ります。
 買ってきた鉄パイプを上記図面の長さ177.8mmに切断
金鋸も良いですが作業性が全然違います、安いものでOK
この際買いましょう・・・今後もこれがあると、とてもとても便利です


  

セプタムを挟み半田付けするスリットを金鋸で作ります。
180度下にも反対側のスリット作り。
長い方はパイプのシームに合わせて「よいしょよいしょ」と切ります。

   
    


<銅版加工>
Septumセプタムの製作。1mm銅板ですので罫書きして金鋸で切断、やすり仕上げです。           
◎この寸法は重要です、気合いを入れピッタシに製作しましょう。

リングの製作、5mmの銅板を金切り鋏みで切断します。
3本のリングは全て1cm幅(高さ)です。
リングの固定は2mmのアルミリベットで止めました。
この後ホットプレートに載せ半田付け






<パイプ加工・半田付け>
ポート1・2の穴をあけ内側を磨き最終確認。
パイプのシーム部分もなるべくヤスリで平坦にしてください。プローブ製作の目安もここで確認しましょう。 


上下スリット幅をヤスリで広げ、セプタムを叩きこみ、半田付けセプタムセンター部分を0.5mm出し0.5m厚半月銅板でホットプレート半田付け。コネクターネジ穴は調整で何回も外しますのでタップ立て。


  
4mmの銅パイプに半田を流し込み、コネクター芯線を差し込むセンターに芯を持って行くのにコツあり。
 慣れれば半田ごてで暖め、プローブ長さ調整も楽々です        
今回トーチで半田付けも行いましたが、高温になりぎ,やりにくい各部分共に、大き目の半田鏝があれば楽です。下写真は300W半田鏝、これがあれば大分楽になります。


上のコネクター半田付け前にプローブの長さ調整を念入りに行い、SWR調整とアイソレーションの確認を行い、納得してからコネクターの半田付けです。
以上、これでかたちは出来上がりました、後半その2に続く。 
                                              JA1WQF   笠井三男