JH0YQP 西新潟クラブ　24GHz帯ドライブアンプとBPFもどき　JA1WQF　笠井三男 Nov/01/2011

24GHz帯ドライブアンプとBPFもどき　JA1WQF　笠井三男 Nov/01/2011

24GHz帯ドライブアンプとBPFもどき　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2011年11月1日　　JA1WQF　笠井三男　１０GHｚから一連の製作調整が始まり、先日の５GHｚが終わり、出力電力ならびにスプリアスなど電波の質に関しほぼ目標に達しましたので、残りの２４GHｚに進みました。　周波数が違いますと目的が同じでも、方法は必ずしも同様ではなく、これがまた楽しみ（苦しみ？）になることもあります。　今回２４GHｚにおきまして、最終段のTWTアンプをドライブすべき必要電力２Wを安定性とともにスプリアスを極力減らし、必要電力を得る作業を行い、テストセットでほぼ目標を達成いたしましたのでレポート致します。　今回のレポートで煩く「電波を綺麗に」は終ります、しつこくスミマセンでした。
１）今回のレアウト
２４GhzTRVローカルはSolilock１０G（勝間さんマイド！）、今回製作のBPF、ドライブのドライブ用自作アンプ、Kuhne　２４GHｚ３WPA放熱テストベンチに電源類など。	POW測定の裏付け？・・４０GHｚ２０ｄｂ　２ｗATT（アンリツ）Agilent 8487Aパワーセンサー　５０MHｚ～５０GH「それにしちゃPA出口がお粗末だぞ～」仰るとおり手抜きです。

２）トランスバーター出力波形を確認してBPF作製決意
センター２４．０４８GHｚスパン５GHｚのTRVスペクトラムです。調整してもTRV PCB上で「腕が悪く」Loが切り切れませんでした。＊でもこれアマチュアの２４GHｚのTRVでは「きれいな方です」　もっと凄まじいものが多い？！かな。　　－30db弱ですが今回のハイパワー計画では、これ難しいです。	WRJ220をカットし管内波超1/4λで穴あけ開け、1.4mmタップたて。単純なものです。SMAコネクター入出力同じ方向は使い辛く「あちこち」にしました。　その為穴あけがあちこちです。

横から見た写真、両端は台所アルミテープで「手抜き」特性は後ほど。（ナットも調整後半田付けは面倒でネジロック！）	両サイドの様子　左の1本はコネクターに当り調整不可の為裏面にアルミテープは屋外機器の防水,ANT工事etc、これ100均の王さ。

３）ドライブアンプKuhne　MKU PA2403Aの実力
カタログデータはInput pow 20mW,max50mW Out 3W min+10V 3A 30X60X50 powモニター付き	今回テストは９V,　３．５A　ドライブ電力20mW,　出力36dbm（２０ｄｂATT使用）約４Wでした（実際はもう少し多いと思われる）

４）スプリアス比較
一番最初にありますTRVのスペクトラムスパン１０GHｚです。IFの１２８０Mhz分、順に出ています。しつこい様ですが、これでもきれいな方！！（かも？）	４W出力の同じスパンの画像です。導波管フィルターが利いている様で、安心？美人コンテストに出せそう。２４GHｚのスペクトラムとして、とても綺麗な部類に入るのでは？？

＜まとめ＞　上写真の様に２４GHｚ帯も１０GHｚ、５GHｚと共にスプリアスフリー（と言えるかな？）環境になりそうです。これであとは２４GHｚのTWTアンプを接続調整セットアップのみになりました。ただし、これは今までと違い数KVの世界です。安全第一で作業に入るよう致します。（開局したて40数年前TXのB電源をタッチ９９車で搬送経験あり、もういいです！）＊はたして２４GHｚ３０数Wのパワーが出ますでしょうか？？・・・・・報告させて頂きます。　　たて続けに５GHｚSSPAやら何やらでお騒がせしております。実は本年1月提出の５GHｚ・１０GHｚ・２４GHｚハイパワー「変更許可」が1年がかりで・・近々出そうで、あわてて追い込みをかけています。（無検査ではない模様）　遅い遅いとブツブツ言って、ものが出来ていないのでは文句を言う資格無いですよねHI ◎ここにUPさせて頂いた各周波数スペクトラム画像は「みな良いもの？」です。　実際は私の失敗作、調整前や・・・・・・「すさまじい」ものも多くあります。関崎さんの探索レポートではありませんが、本物偽物がほぼ同じレベルは特別としても、近いものはあります。　皆様もこれを機会に是非ご自身で確認してみるのも良いのではないでしょうか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　楽しく熱中　　DE JA1WQF