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ミリ波 DATVの実験 47GHz  de JA1SYK  Dec/28/2016

みなさま

当局の47GHzTRVのIFは435MHzの4分周4逓倍式です。
このためDATVの運用は半ばあきらめていましたが、先駆的な森本さんの報告や町田さんや
斉藤さんのQSOに刺激を受け、当局も可能なのではないかと期待をこめて、波形観測と
受像画像の実験をしてみました。

実験周波数は、メインチャン(47.080GHz)の15MHz下(47.065GHz)としました。
47Gの送信状態を確認するため、f通のDRO-PLLの発振子を削って、
47.065GHz -> 1265MHz コンバーターを作りました。

実験
DATVの送信  Exp.TX 420MHz -> 分周逓倍式47GHz TRV -> 47.065GHz
DATVの受信  47.065GHz -> 1265MHz コンバーター -> MiniTuner
としました。

添付1は、IF420MHzの分周逓倍式の47GHzTRVのDATV送信波形です。
 スカート丈は-20dB程度です。IF入力のExp.TXの信号はスカート丈-60以上ありますので、
分周・逓倍によりスカート丈は-40dBほど短く劣化しています。

添付2は、47.065GHz -> 1265MHz ダウンコンバーターの受信波形です。
 当然のことながら、47GHzと同様スカート丈は-20dB程度です。

添付3は 上記コンバーターの出力1265MHzをMiniTunerによるDATVの受信状況です。
 コンステレーション29dB、しっかり写っています。
 #PiPOで送信同時受信画面です。Exp.TXの送信窓の420MHzもご確認ください。

添付4  参考に、Exp.TXの送信波形です。スカート丈は-60dBあります。

結果
 分周逓倍式によるTRVのDATV送信であっても、大きな画像の劣化がなく問題なく画が
写ることを確認しました。
 これはJA1ODAさん&JA1OGZさん方式の77GHzTRVでも可能と思われます。
 来年は、ミリ波DATVのQSOにチャレンジしたいです。よろしくお願いいたします。

cf.
分周逓倍式ですが、波形に入力レベルの最良点があるようです。
なお、分周や逓倍をしないミキサー式のTRVではこのような波形の劣化はありません。

TNX
今回の実験で、金子さん、新井さんに貴重なご指摘をいただきました。
斎藤さんには、同様の47GHzのDATV送信波形の提供を受けました。

de ja1syk/松本/高崎市