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ミリ波用導波管ATTの調整 de JA1ODA  横山 公一 Nov/29/2015
皆さん

先日77G機の移動前点検を行ったところPowerが通常の約1/2の20mW程度しか出てないことが
判明しました。
理由を良く調べたらPower Sensorに取り付けているW Band10dB ATTの抵抗板止めネジが緩んで
13dB程度になっておりました。

内部は写真のような構造で半月状のマイカ板(抵抗体が塗布されているのかどうか不明)を
導波管のスリットに挿入し出し入れで減衰量を変化させてます。
マイカ板の入り具合で数dBから20dB程度は変化できます。ATTをネットアナに繋いで
マイカ板の入り具合を調整しますが、これがかなり微妙です。

取り付けネジを仮止めし、マイカ板を少しづつ先の薄いドライバで押し込んで目的値にしますが
ネジをしめると多少変化します。
根気が必要です。あまり押し下げてしまうと引き上げられないのでこの場合は
セロテープ等を張り付けて引き上げる手掛かりにすると良いと思います。
何回も入れたり出したりで、なんとか9.8dBとなりました。
ネットアナのLevel精度が問題ですが、FLANN ATTを神様として合っているので良しとしてます。

この手のWG ATTは調整次第で任意の値に設定できるので便利です。
尚,このHughesのATTはネジの頭がTORX(トルクス) T-6でした。
六角と思って回すと頭が壊れるのでご注意ください。HPの同じような構造のQ Band ATTは六角でした。
小さいし塗装されている物も有り見分けが大変です。

同じような構造でしたら何dBのATTでも調整次第で好きな値にできそうです。

御参考まで。   

de JA1ODA 横山 公一  さいたま市浦和区