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TC962 Charge Pump  de JA1ODA  横山 公一 May/26/2013

昨今は12Vの同軸リレーの入手が難しく24---28V仕様を使わざるを得ないことが多いです。
12V--12VのDC--DCもジャンクは少なくなってしまいました。

-5VのBias回路でしたらLM2662が200mA取れるので重宝してます。
ただし5.5Vまでで12V Inは不可です。
そこでMicrochipのTC962を入手してVoltage Doublerを実験してみました。
In 3--18Vで80mA取れます。ただしDiode 2個分の電圧降下が有ります。
Inverterの場合は不要で、-12Vを作る場合にも有効と思います。

手持ちの28V Relayを調べるとおおよそ80mAでTC962ではぎりぎりですが。

回路はTC962のData Sheet通りでCはESRの低いOSコン(固体電解)10μF、
DiodeはショットキーのSD103A(秋月に有り)
です。

   In        Out Load=300Ω
 11.0V 19.0V
12.0V 20.7V
13.0V 22.7V

実際に2種の28V 同軸Relayをドライブしたところ11.0Vでは働かずでした。
12.0Vでは問題なかったですが物によっては厳しいかも?
Ant切り替えRelayが働かないのは致命的ですから。Batで運用する場合は
一寸危険かも知れません。-12Vを作ってRelayは浮かして+/-12Vでドライブしたほうが
Di 2個分の電圧降下がなくなるので多少有利と思います。

Pin6(Dip)をGndすると発振周波数が24kHzと2倍になるはずですがラッチアップを起こすらしくて
異常電流が流れてしまいました。
今時のCMOSでラッチアップを起こすないて有るんでしょうか?
プロセスが悪いのでは?

お値段はRSコンポーネンツでもeBayでも約\300で一寸高いです。
24--28V同軸Relay1個だけをドライブしたい場合は使えそうですが電圧マージンは
良く確認しないと危険です。

ご参考まで。写真は実験した回路とRelay。

de JA1ODA 横山 公一