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77GHz アンチパラMixerの実験  de JA1ODA   横山 公一 Apr/06/2013

皆さん

77G用アンチパラMixerを実験しましたのでご参考になれば。

現用77G TRVはシングルダイオード共用で送信逓倍にてMKU761Bを+1dBm程度でドライブし
50mWを得てます。受信時のConv.
Lossは15dB程度でそれほど悪くは無いですがLOがRFへLeakしLO NoiseにてS/N悪化してます。
これを改善すべくDB6NTのNo.45基板でアンチパラMixerを作って測定してみました。
この基板はDL2AMが作らせたもので38GHz台の入力効率が良いです。
尚 IFは434MHz (77.75GHzにて)です。

77G Power測定はHughes 47776H W Band Diode Sensorです。
この確度が何ともですが、もろもろの測定結果からして+/- 2dB Maxには
収まっていると思われます。38GはHP R8486Aです。

1.受信Conv. Loss (RF: -30dBm In)
15dB
最適 Lo Level ---+13dBmでした

2.送信Mixerとして
最高出力になるようにし、かつLOのサプレッションも最適にLO Level, IF Levelを調整した結果
  (写真添付)
  Power MeterにてOut---- 0dBm (-3dBm 片サイド)
このときのLO---+19.4dBm. IF---- +16dBm でした。
  LOサプレッション 30dB取れてます。ただし434MHz X2のスプリアスが大きいですが。

3.逓倍器として
  森本さんの記事を真似して約20mA流してバランスを崩して逓倍器として
  どの程度出るかやってみました。
  結果: 77G Out--- -1dBm
この時の38G In---+16.2dBmでした。

MKU761B Sat Outを得るには +1dBm必要です。逓倍で -1dBmでドライブすると
40mW程度は出そうで、まーまーでしょうか。送信をMixerと
して使ってDSBで 0dBmドライブだと45mW出るとして片サイド22.5mWとなりますが
IF 145MHzにしないとLSBがバンドから出てしまいます。
BPFが入手出来ない場合には片サイドだけでもかなりPower出るし簡単なので良さそうです。
BPFを入れるとLoss 3dBと見込んでも-6dBmドライブで15mW程度と思われますが、
Loss 3dBは多分無理で5dBは見込む必要有りです。

LO Noiseに関してはLOサプレッション -30dBも取れれば大幅改善です。
LO Leakは測定したかったのですがスパアナの外部Mixer Loss---45dBで感度足りずでした。
実機に実装して試験してみます。

DB6NTのMKU761BはGain低いので苦労します。MKU761Cが出たようですが
送信MixerでBPFを入れるとなるとCの方がずっと有利と思います。

このアンチパラMixerを我が機に実装してとりあえず送信逓倍で実験してみます。

de JA1ODA 横山 公一