249GHz逓倍器実験報告 JA8CMY 増田
249GHzの製作実験をしばらく中断していましたが再開しました。 何とか249GHzのPOW−UPをしようと逓倍器の実験を進めまして 以前製作のTRより10dB以上出力が大きく取れるようになりました。
バラクタダイオードを使った6逓倍器で、41.5GHz 200mW入力時に スペアナ外部MIXで測定した出力として−43dBmが得られました。 同じ外部MIXで現在のTR出力を測定すると−57dBm程度ですので、 14dBのUPになります。 自作外部MIXの変換損失は不明ですが、一般的なメーカ製外部MIXの 損失は40dB〜70dB程度ありますので、 0dBm近い出力が出ているのではと思います。 参考となる技術資料が無く、試行錯誤の繰り返しで、 最終的に12台目でやっと満足できる値が得られました。
ちなみにメーカ製の6逓器(2mW出力)の概算見積もりを取ったら 250万円程度といわれました。 巷ではミリ波帯ユニットの価格は1GHzあたり1万円が相場のようです。
スペアナで測定できる周波数で一番高い7逓倍波の290.5GHzも測定しましたら
−61.6dBmで確認できました。
送信用の逓倍器ができたので、今後は受信MIXの製作に入る予定です。 LO信号は41.538GHzを2逓倍したあと、83GHzのアンプで60mWまで増幅し、 3倍のハモニックMIX方式を考えております。 最終的には55cmのパラボラの直接給電方式として、 送受信で逓倍器と、MIXを交換する形態です。 2台製作する計画ですが、完成するのは来年までかかりそうです。
増田 幸雄
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