4G帯HPAを5G帯用に改造実験   2008-2-28  JA0BNK 坂上要作


 1. 要旨
 終段に「Z-4450-6A」を2個使った、業務用4G帯HPAを5.7G用に改造しました。
基板を見ると、貫通コンから、パターンまでリード線で1〜2cmの引っ張り回があった。
でも改造して見たら、それなりの成果があったと判断した。

 2. 改造
 原型は、「軍艦型」と、呼ばれているらしいが。放熱シャーシを水平に半分に、「ジグソー」でカット。
1方向だけでは「歯が短く届かない」ので、往復した。
振動が大きかったが、FETほか、基板は、レポートのとおりで大丈夫(?)だった。
MMIC(3段分)を、取り外した部分は、高速カッターで「輪きり」にした。入力部にSMAを取り付けた。

 3.調整
まづ、Vggを-1.5V、Vddに+8vをかけて、入力部に、スタブはそのままで、5.7Gの信号「300mW」を入れたが、
出力は、「なし」。そこですべてのスタブを撤去。
新しくスタブを追加して、調整した。入力を1Wにしても6Wで伸び悩んでいたが、JA9のOMから、
「ISOをとったら?」とのことで、「ISOを撤去」して、スタブと、各電圧をを再調整して
「39.8dbm≒9.5W」が得られた。(各電圧はPDFに記載)

 4.結果
 デバイスから判断して、4.8G帯の12W(40.8dbm)HPAと推測して、進めてきたが、39.8dbmが確認できたので、
「これでよっし」とした。

 5.まとめ
 いつもながら、自分だけではうまくいかなかった。各局の「ご教示」と、
電源関係の「パ−ツ」を譲り受けての実験でした。各局ご協力ありがとうございました。